Ctrl+E) ダイアログは、プロジェクトの言語や使用フォルダーを変更する場合に使用します。
→ (翻訳作業の途中でプロジェクトの設定を変更することも、可能ではありますが、そのような変更は、予期しない結果をもたらすことがあります。特に翻訳作業が始まってからの変更には、注意してください。OmegaT であるていど経験を積むまでは、一度翻訳を開始したら、何か致命的な誤りに気づいたのでない限り、設定を変えずにおくことがもっとも安全です。作業中のデータを守る対策については「データを失わないために」の項を参照してください。
原文言語と訳文言語は、リストから選択するか、または直接入力で指定します。もし翻訳途中で言語設定を変更すると、変更前後の言語間で一致が取れなくなり、翻訳メモリが使い物にならなくなることがあるので注意してください。
トークナイザーは、選択した言語に対応するものが表示されます。詳しくは、「付録 トークナイザー」を参照してください。
分節化の設定は、原文ファイルの取り扱い方法にのみ関係します。原文の分節化は、文単位で行うのが一般的です。したがって通常は、このチェックボックスにチェックを入れておくのがよいでしょう。
めったにないことですが、段落単位での分節化のような、別の方法が必要とされることもあります。このフラグを変更しても、翻訳メモリにすでに記録された分節は変更されません。たとえば、翻訳の途中で分節化を文単位から段落単位に変更しても、そのプロジェクトの内部翻訳メモリは何も変わりません。OmegaT は段落単位でしか分節化できなかった旧形式の翻訳メモリをアップグレードできますが、その逆はできないのです。ただし OmegaT は、文単位の既存の翻訳を結合して、段落単位の参考訳文を作ることはできます。
分節化設定を変更した場合、翻訳済みの分節が分割されたり、結合されることがあります。これにより、たとえ分割や結合前の翻訳がまだ翻訳メモリに残っていたとしても、実質的に「未翻訳」の状態に戻ることになります。
分節化規則は、ほとんどの場合、すべてのプロジェクトに共通で適用されます。しかし特定のプロジェクトに特化した分節化規則が必要になることもあるでしょう。その場合は、このボタンを押してダイアログを開き、原文の分節化」の章を参照してください。
チェックボックスにチェックを入れてから、分節化規則を必要な状態に変更してください。新しい規則集は、プロジェクトと共に保存されます。またプログラム共通の分節化規則集には干渉しません。プロジェクト専用の分節化規則を削除したい場合は、チェックボックスのチェックを外してください。分節化規則の詳細については「ヒント:プロジェクト専用の分節化規則集は project/omegat/segmentation.conf
に保存されます。
前の項と同じように、プロジェクト専用のファイルフィルター設定を作成できます。この設定はプロジェクトと共に保存され、現在のプロジェクトにのみ適用されます。プロジェクト専用のファイルフィルター設定を作成するには、ファイルフィルターの章を参照してください。
ボタンをクリックし、開いたウィンドウの チェックボックスにチェックを入れてください。これにより、変更されたフィルター設定のコピーがプロジェクトと共に保存されるようにます。プロジェクト専用のファイルフィルター設定を削除するには、チェックボックスのチェックを外してください。 メニューからユーザーレベルのファイルフィルター設定を変更しても、プロジェクト専用のファイルフィルター設定は変更されないことに注意してください。詳しくはヒント:プロジェクト専用のファイルフィルター設定は project/omegat/filters.xml
に保存されます。
同じ内容の分節が何箇所か原文に存在する場合、[翻訳自動反映]チェックボックスにチェックを入れると、最初にその内容を一箇所翻訳した時点で、それが基本訳文に設定され、他の訳文分節にも同じ内容が設定されます。原文が同じでも、文脈によっては他と同じ内容が適さない分節があるかもしれません。その場合はもちろん、後で
コマンドを使って手修正することができます。[翻訳自動反映]チェックボックスにチェックを入れないと、原文が同じ他の分節は未翻訳のまま残されます。通常の分節と同じように、その分節に移動して都度、翻訳することになります。この設定にチェックを入れると、原文分節からすべての整形用のタグを削除します。これはインラインの整形を実際には使わないテキスト(たとえば OCR ソフトが出力した PDF ファイルや、変換精度の低い .odt ファイルや .docx ファイルなど)を扱う場合に役に立ちます。削除されるのはインラインのタグのみです。したがって通常は、訳文ファイルを開くのに特に支障は無いでしょう。非視覚的な整形(OmegaT の編集画面上には表示されません)は、訳文ファイルに引き継がれます。
この欄には、訳文ファイルの生成後に実行したい外部コマンド(たとえば、ファイル名を変更するスクリプトなど)を記述できます。外部コマンドには「パイプ機能」を含めることができません。そのため、スクリプトファイルの単純な呼び出しが推奨されます。
ここで、プロジェクトフォルダーの場所を変更することができます。たとえば、原文ファイルフォルダーや、訳文ファイルフォルダーなどです。フォルダー名を直接入力して、そのフォルダーがまだ存在しなければ、OmegaT がそのフォルダーを作成します。プロジェクトフォルダーの場所を変更しても、既存のファイルが古いフォルダーから新しいフォルダーに移動されたりはしませんので、注意してください。
OmegaT に無視させたいファイルやフォルダーを登録できます。除外登録したファイルやフォルダーは、次のように扱われます。
をクリックして、編集ウィンドウに表示されません
翻訳状況の集計対象になりません
訳文ファイル生成時に、訳文ファイルフォルダーにコピーされません。
除外構成例集ダイアログで、構成例の追加と削除ができます。また既存の構成例を選んで F2 キーを押すと編集もできます。構成例には Ant 構文にのっとったワイルドカード文字も使えます。