Oracle の Java 1.6 JRE 互換の Java を実行可能な環境ですか?
はい:OmegaT_3.n.n_Windows_without_JRE.exe をダウンロードしてください。
いいえ / わかりません: OmegaT_3.n.n_Windows.exe をダウンロードしてください。
このパッケージには Oracle の Java 実行環境(JRE)が含まれています。この JRE は、その環境にインストールされている可能性がある他の Java には影響しません。
OmegaT をインストールするには、ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてください
インストールの冒頭で、インストール中に使用する言語を選ぶことができます。続く画面で、インストール中に使用する言語を OmegaT 自体でも使うかどうか設定できます。該当するチェックボックスにチェックを入れた場合は、選択した言語を使うように OmegaT.l4J.ini ファイルをカスタマイズします(詳細は次の項を参照してください)。ライセンスに同意した後、セットアッププログラムでスタートメニューにフォルダーを作成するかどうかと、デスクトップとクイック起動バーに OmegaT アイコンを追加するかを指定できます。OmegaT.exe をデスクトップやスタートメニューへ右ボタンでドラッグすることにより、ショートカットを別途、作成できます。インストールの最後の画面では、リードミー(Readme)ファイルと、インストールしたバージョンの変更点を記載したファイルを見るかどうかを、選ぶことができます。
いったん OmegaT をインストールしたならば、OmegaT.jar をクリックして直接起動することができます。また、コマンドラインから起動することもできます。
しかし、一番簡単なのはプログラム OmegaT.exe を実行することです。この場合の起動時の引数は、OmegaT.exe ファイルと同じ場所にある OmegaT.l4J.ini ファイルから読み込まれます。このファイルを編集することで起動引数を変更できます。以下に示した INI ファイルは、最大で 1GB のメモリを確保し、ユーザー言語として日本語を、国に日本を指定した例です:
# OmegaT.exe runtime configuration
# To use a parameter, remove the '#' before the '-'
# Memory
-Xmx1024M
# Language
-Duser.language=JA
# Country
-Duser.country=JP
参考:Windows のリモートデスクトップ経由で OmegaT を使っていて動作が遅い場合は、次のオプションを試してみてください。
-Dsun.java2d.noddraw=false
この情報は「通常の」Windows 版 OmegaT のみを対象としています。Java Web Start 版(自動更新されます)や、Windows 上にインストールされたクロスプラットフォーム版は対象外です。
OmegaT をすでにインストール済みで、それをより新しいバージョンにアップグレードしたい場合は、2つの選択肢があります。
上書きインストール:新しいバージョンをインストールする際、単純にインストール先として既存の OmegaT と同じフォルダーを指定します。「古い」バージョンの OmegaT は上書きされますが、個人設定は引き継がれます。この中には、OmegaT の各種設定、 OmegaT.l4J.ini
ファイルに対する変更、そして(もしあれば)独自に作成した起動スクリプト(バッチファイル)が含まれます。
この方法では、「Windows without JRE」版の方をダウンロードしても構いません。その場合、新しいバージョンは実行時に既存の JRE を使います。
新しいフォルダーへインストール:この方法を使うと、古いバージョンと新しいバージョンを共存させることができます。新しいバージョンに慣れるまでは、古いバージョンも使い続けたいという場合に、適しています。この方法でも、OmegaT の設定を引き継ぐことができます。ただし、次のような制限があります:
OmegaT.l4J.ini
ファイルに変更を加えていたり、バッチファイルを使っている場合は、それらを新しいフォルダーへコピーする必要があります。
既存の OmegaT が「Windows with JRE」バージョンの場合は、新しいバージョンも「Windows with JRE」でなければなりません。
Oracle の Java 1.6 JRE 互換の Java を実行可能な環境ですか?
はい:OmegaT_3.n.n_Without_JRE.zip をダウンロードしてください。
いいえ / わかりません:OmegaT_3.n.n_Linux.tar.bz2 をダウンロードしてください。
このパッケージには Oracle の Java 実行環境(JRE)が含まれています。この JRE は、その環境にインストールされている可能性がある他の Java には影響しません。
ダウンロードしたファイルを展開(unpack/untar)してください。作業フォルダーに omegat フォルダーが作成され、OmegaT の実行に必要なすべてのファイルが作成されます。.tar.gz ファイルを展開するコマンドは以下の通りです:
$ tar xf downloaded_file.tar.gz
以下の手順で OmegaT をメニューへ追加できます:
Alt+F2 を押して KRunner を表示します。kmenuedit+enter と入力し、コマンドを実行します。KMenuEditor が表示されます。KMenuEditor から[ファイル]→[新規アイテム]を選びます。
追加したいメニューを選択し、[ファイル]→[新規サブメニューとファイル]→[新規アイテム]を選択します。[新規アイテム名]として OmegaT と入力します。
[コマンド]欄には、ナビゲーションボタンを使用して OmegaT 起動スクリプト(展開したフォルダーの中にある OmegaT という名称のファイル)を指定します。
[アイコン]ボタン([Name/Description/Comment]欄の右にあります)をクリックします。
[その他のアイコン]→[閲覧]を押し、OmegaT プログラムフォルダーにある images フォルダーを選択します。アイコンとして OmegaT.png を選択します。
最後に[ファイル]→[保存] で変更を保存します。
以下の手順で OmegaT をメニューへ追加できます:
パネルを右クリックし、[新規ランチャーを追加]を選択します。
[名前]欄に OmegaT と入力します。[コマンド]欄には、ナビゲーションボタンを使用して OmegaT 起動スクリプト(展開したフォルダの中にある OmegaT という名称のファイル)を指定します。最後に[OK]をクリックします。
[アイコン]ボタンを押し、[閲覧...]を押し、OmegaT のプログラムフォルダーにある images フォルダーを選択します。アイコンとして OmegaT.png を選択します。GNOME は、何も指定しないとアイコンに SVG ファイルを想定するらしく、ファイル形式に対応しているはずのアイコンファイルを表示できないことがあります。しかし、上記のようにフォルダーを選択すれば、OmegaT.png を選択できるようになります。
OmegaT_3.n.n_Mac.zip をダブルクリックして解凍してください。OmegaT フォルダーが作成されます。フォルダーには2つのファイルが含まれています。index.html と OmegaT.app です。このフォルダーを適切な場所(アプリケーションフォルダなど)へコピーしてください。ここまでくれば、OmegaT_3.n.n_Mac.zip ファイルを削除してもかまいません。
OmegaT.app をダブルクリックするか、ドックのアイコンをクリックします。
OmegaT の挙動は、パッケージに含まれる Properties と OmegaT.sh ファイルを編集することでカスタマイズできます。
まず OmegaT.app を右クリックして、[パッケージの内容を表示]を選びます。次に、Contents/MacOS フォルダーにある OmegaT.sh を右クリックして、任意のテキストエディターで開きます。あるいはコマンドラインから「cd」コマンドで目的の階層に移動し、emacs や vi のようなコマンドラインエディターで OmegaT.sh を開いてもよいでしょう。
OmegaT.sh を編集することで、設定を変更できます。定義済みの設定を有効にするには、引数の先頭の # 記号を削除してください。たとえば、LANGUAGE="-Duser.language=ja"
(# 記号なし)とすると、OmegaT は日本語のユーザーインターフェースで起動します。
メモリ容量の割り当てを変更する場合は、起動行を直接編集します。たとえば、${JAVA} -Xmx2048m ${MACOS} ${LANGUAGE} ${COUNTRY} ${PROXY_HOST} ${PROXY_PORT} ${GOOGLE_API_KEY} ${MS_CLIENT_ID} ${MS_CLIENT_SECRET}
${MY_MEMORY_EMAIL} ${TAAS_USER_KEY} -jar OmegaT.jar
とすると、OmegaT は 2 ギガのメモリ割り当てで起動します。
OmegaT.app を複数起動したい場合は、OmegaT.app/Contents/MacOS/ にある OmegaT.sh ファイルをダブルクリックしてください。
OmegaT をコマンドラインから起動する場合は、OmegaT.app/Contents/MacOS/Java/ にある OmegaT.jar ファイルを指定してください。詳細は「コマンドラインから OmegaT を起動する」を参照してください。
この情報は、Solaris SPARC/x86/x64、Linux x64/PowerPC、Windows x64 などのシステムを対象としています。
OmegaT は Linux(Intel x86)と Windows プラットフォーム向けにバンドルされた Oracle Java JRE で動作します。その他のプラットフォーム(Linux PowerPC、Linux x64、Solaris SPARC/x86/x64、Windows x64 など)を使用しているユーザーは、互換性のある Java JRE を動作できる環境であれば OmegaT を使用できます。
Oracle の Java 1.6 JRE 互換の Java を実行可能な環境ですか?
はい:OmegaT_3.n.n_Windows_without_JRE.zip をダウンロードしてください。Java 1.6 JRE 互換の JRE がインストールされていれば、どのプラットフォームであっても、このパッケージが使用できます。
わからない: ターミナルウィンドウを開いて、コマンド「java -version」を実行してください。「command not found」のようなメッセージが表示された場合は、そのシステムには Java がインストールされていない可能性があります。
いいえ:システムに適した Java JRE(下記参照)を入手してください。その後 OmegaT_3.n.n_Without_JRE.zip をダウンロードしてください。
Oracle は以下のシステム向けの JRE を提供しています:Solaris SPARC/x86(Java 1.6)と Linux x64、Solaris x64、Windows x64(Java 1.6)http://www.oracle.com/technetwork/java/archive-139210.html
IBM は Linux PowerPC 向けに JRE を提供しています:http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/linux/download.htm
必要なパッケージ各々のインストール指示に従ってください。
OmegaT をインストールするには、OmegaT_3.n.n_Without_JRE.zip ファイルを展開してください。作業フォルダーに OmegaT_3.n.n_Without_JRE フォルダーと、OmegaT の実行に必要なすべてのファイルが作成されます。
Java Web Start テクノロジー(Java 1.6 以降が対応)を用いると、独立型の Java アプリケーションを、1クリックでネットワーク上からローカル環境に配置することができます。Java Web Start を使うと、適切なバージョンの Java 実行環境(JRE)と、最新バージョンのプログラムとを確実に配布できるという利点があります。Java Web Start を使用して OmegaT を最初に起動する場合は、ブラウザ上で以下の URL にアクセスしてください:
http://omegat.sourceforge.net/webstart/OmegaT.jnlp
OmegaT.jnlp ファイルをダウンロードし、それをクリックしてください。インストール中、OS によってはいくつかのセキュリティ警告が表示される場合があります。この(Java Web Start 版)実行ファイルに与える権限(「コンピューターへの無制限アクセス」と表示される可能性があります)は、通常のローカル版に対して適用するものと同一で、コンピューターのハードディスクにアクセスすることを許可するものです。インストール後は、OmegaT.jnlp をクリックすると、プログラムの更新がないか検索し、もしあればインストールした後、OmegaT を起動します。最初のインストールが終わっていれば、オフラインであっても OmegaT.jnlp を使用できます。
プライバシーについて:OmegaT Java Web Start は、実行中のコンピューターに関するいかなる情報も外部へ保存することはありません。プログラムは導入されたコンピューター上のみで実行されます。作成した文書や翻訳メモリは使用しているコンピューターに保存され、OmegaT 開発プロジェクトがその作業内容やその他の情報へアクセスすることはありません。
もし、起動時に何らかの引数を指定したい場合(上記参照)は、通常のインストールを行う必要がある点に注意してください。
通常は、コマンドラインから OmegaT を起動する必要はありません。しかしコマンドライン起動からだと、ユーザーの好みに応じてプログラムを制御し、その挙動を変えることができます。コマンドラインを使用した OmegaT の起動方法は、大きく2つあります。
コマンドラインウィンドウは「ターミナルウィンドウ」とも呼ばれます。Windows では「コマンドプロンプト(または MS-DOS プロンプト)」と呼ばれ、[スタートメニュー]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]と選択して開くことができます。Mac OS X の場合は、[アプリケーション]→[ユーティリティ]フォルダにある「ターミナル]プログラムがこれにあたります。
OmegaT の起動には、通常は2つのコマンド実行が必要です。まず最初に:
cd (フォルダー)
(フォルダー) には、OmegaT プログラムのうち OmegaT.jar がある場所のフォルダー名を、絶対パスで指定します。たとえば、以下のように実行します:
Windows の場合
cd C:\Program
Files\OmegaT
MAC OS X の場合
cd <OmegaT.app
location>/OmegaT.app/Contents/Resources/Java/
Linux の場合
cd /usr/local/omegat
このコマンドで、カレントフォルダーを、OmegaT 実行ファイルがあるフォルダーに移動します。2番目のコマンドで実際に OmegaT を起動します。もっとも基本的な形式では、このコマンドは次のようになります:
java -jar
OmegaT.jar
大文字、小文字の区別に注意してください。Windows 以外の OS では、OmegaT ではなく omegat と入力すると、起動しません。
何か問題が発生した場合は、その原因を調べる上で、この起動方法が役に立ちます。プログラム使用中に何らかのエラーが発生した場合、原因調査の助けになる情報がエラーメッセージとしてターミナルウィンドウに出力されます。
上記の起動方法は、日常的に行うプログラム実行の手順としては、あまり実用的ではありません。そこで、2つのコマンドをファイル(「スクリプト」または Windows 上では「.bat ファイル(バッチファイル)」と呼ばれます)に記述しておきます。
このファイルを実行すると、記述した複数のコマンドを自動的に処理できます。その結果、起動コマンドを変更したい場合は、ファイル内容の修正を行うだけでよいことになります。
基本的なコマンドはすでに上記で述べた通りです。このコマンドを変更するには「引数」を追加します。引数を追加する位置は、最初の「java」の直後、「-jar OmegaT.jar」の直前です。Windows では、OmegaT.l4J.ini
を書き換えることによって、好みの設定に変更できます。それ以外のプラットフォームでは、お使いのランチャー(たとえば Mac では OmegaT.sh
、Linux では OmegaT
)を修正することによって同様に変更できます。
指定できる引数の一覧を以下に示します。上級者のユーザーは、ターミナルウィンドウ上で man java と入力すると、引数の詳細情報を得られます。
ユーザーインターフェース言語
-Duser.language=XX 通常、何も引数を指定せずに OmegaT を起動した場合は、プログラムはまず OS の言語を検出します。OmegaT のユーザーインターフェースがその言語に対応していれば、OmegaT はそれを使用します。したがって、たとえば OS がロシア語であれば、OmegaT のユーザーインターフェースやメニューなどはロシア語で表示されます。もし OS の言語に対応していない場合、OmegaT はデフォルトの英語で表示されます。これが基本的な仕組みです。
「-Duser.language=XX」引数の指定により、OmegaT は OS の言語よりも優先して、指定した言語を使用するようになります。引数の中の「XX」は、指定したい言語の 2 桁の言語コードです。OmegaT を(たとえばロシア語 OS 上で)日本語のユーザーインターフェースで使用したい場合は、実行コマンドは以下のようになります:
java -Duser.language=ja -jar OmegaT.jar
メモリの割り当て
-XmxZZM この引数により、OmegaT により多くのメモリを割り当てられます。デフォルトでは 512 MB が割り当てられます。そのため、これより小さな値をこの引数で指定しても効果はありません。「ZZ」には、割り当てたいメモリ容量を MB(メガバイト)単位で指定します。1024MB(1GB)のメモリを割り当てて OmegaT を起動する場合のコマンドは:
java -Xmx1024M -jar
OmegaT.jar
プロキシサーバーのホスト名と IP アドレス
プロキシサーバーのポート番号
Google Translate v2
-Dgoogle.api.key=A123456789B123456789C123456789D12345678 Google Translate サービスのプライベートな Google API キー。キーの文字列長は 38 文字であることに注意してください。
事前に無料の Microsoft アカウントを取得しておいてください。それには Windows Azure Marketplace に登録し、Translator サービスを使用(サブスクライブ)する必要があります。一ヶ月 200 万字までは、無料で使えます。アカウント情報のページにある2つの情報、プライマリ アカウント キーと顧客 ID が必要になります。
-Dmicrosoft.api.client_id=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX
-Dmicrosoft.api.client_secret=XXXX9xXxX9xXXxxXXX9xxX99xXXXX9xx9XXxXxXXXXX=
事前に無料の Yandex アカウントを取得しておいてください。Yandex Translate API キーを利用するために、必要になります。API キーは API key request form から申請できます。申請後は、My Keys ページで確認できます。
-Dyandex.api.key=trnsl.1.1.XXXXXXXXXXXXXXXX.XXXXXXXXXXXXXXXX.XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
複数の引数を、組み合わせて指定することもできます。上記で例示したすべての引数を使用して OmegaT を起動する場合、コマンドは以下のようになります:
java -Dswing.aatext=true -Duser.language=pt -Duser.country=BR -Xmx1024M -Dhttp.proxyHost=192.168.1.1 -Dhttp.proxyport=3128
-jar -OmegaT.jar
コンソールモードは、スクリプト環境で OmegaT を翻訳ツールとして用いる場合に使用できます。コンソールモードで開始すると、どのコンソール上でも動作するように、GUI を表示しません。そして、指定されたプロジェクトを自動的に処理します。
OmegaT をコマンドラインモードで実行するためには、有効な OmegaT プロジェクトが存在している必要があります。プロジェクトの場所は、起動時にコマンドライン上で指定するので、どこであってもかまいません。
別の設定を用いる場合は、有効な設定ファイルも存在している必要があります。その場合は、次の2つのうちいずれかの方法をとってください:
OmegaT を通常通り(GUI 経由で)起動して、設定しておきます。そのままコンソールモードで起動すると、同じ設定を使用します。
OmegaT を通常通り起動できない(GUI 環境がない)場合は、次の方法をとってください:同じ端末の他の場所、または別の端末にある OmegaT の設定ファイルを、あらかじめ決めたフォルダーにコピーしておきます。そのフォルダーの場所は、起動時にコマンドライン上で指定するので、どこであってもかまいません。設定ファイルは、filters.conf
と segmentation.conf
です。ユーザーのホームフォルダー(Windows の場合 C:\Documents and Settings\%User%\OmegaT
、Linux の場合 %user%/.omegat/
)にあります。
コンソールモードで OmegaT を起動する場合、いくつかの引数が必要になります。最も重要な引数は、<project-dir>
です。他に任意の引数として、 --config-dir=<config-dir>
があります。例:
java -jar OmegaT.jar
/path/to/project \
--config-dir=/path/to/config-files/ \
--mode=console-translate|console-createpseudotranslatetmx|console-align
--source-pattern={正規表現}
すべての引数が、二重のハイフン記号(-)で始まることに注意してください。
説明:
<project-dir>
プロジェクトがどの場所にあるかを指定します。この引数を指定すると、OmegaT がコンソールモードで起動し、指定されたプロジェクトを翻訳します。
--config-dir=<config-dir>
設定ファイルがどのフォルダーにあるかを指定します。このオプションが指定されない場合は、OmegaT は初期設定を使用します(ユーザーホームフォルダーの下の OmegaT フォルダーか、それが存在しない場合は現在の作業フォルダー)。引数は二重のハイフン記号(-)で始まることに注意してください。
--mode
=...- この引数を指定すると、OmegaT がコンソールモードで起動し、以下に示すサービスを自動的に実行します。
--mode=console-translate
このモードでは、source フォルダーのファイルを翻訳メモリを使って翻訳します。OmegaT が TMX ファイルと共にサーバーで実行され、プロジェクトを自動処理するような状況に向いています。
--mode=console-createpseudotranslatetmx
このモードでは、原文ファイルのみを元にして、プロジェクト全体を対象にした翻訳メモリを生成します。TMX ファイルに関する設定は、次の引数で指定します:
--pseudotranslatetmx=allsegments.tmx
--pseudotranslatetype=[equal|empty]
引数 pseudotranslatetype を指定すると、原文と同じ対訳になるか、あるいは空になります。
--mode=console-align
このモードでは、source
フォルダーにある Java の properties ファイルを整列します。整列した TMX ファイルは、align.tmx
という名前で omegat
フォルダーに出力されます。
突き合わせる訳文ファイルの場所は、下記の引数で指定します。
--alignDir={訳文ファイルの場所}
alignDir
には、プロジェクトの訳文言語に翻訳された訳文ファイルを配置しておく必要があります。たとえばプロジェクトが英→日翻訳の言語設定になっている場合、alignDir フォルダーには、ファイル名が「_ja」で終わるバンドルが存在しなければなりません。整列した
TMX ファイルは、align.tmx
という名前で omegat
フォルダーに出力されます。
--source-pattern={正規表現}
この引数を指定すると、どのファイルを自動処理するのか、絞り込むことができます。引数を省略した場合は、すべてのファイルが処理されます。以下に、典型的な指定例をいくつか挙げます:
.*\.html
すべての HTML ファイルを処理します。正規表現の規則にしたがって、拡張子の区切りを示すドット「.」は「\.」のようにエスケープする必要があります。
test\.html
source フォルダーにある「test.html」というファイルのみを処理します。他のフォルダーに「test.html」という同名のファイルがあったとしても、無視されます。
dir-10\\test\.html
dir-10 フォルダーにある「test.html」というファイルのみを処理します。パス区切り文字の「\」は、やはり「\\」のようにエスケープする必要があります。
--output-tag-validation-={正規表現}
この引数を指定すると、どのファイルを自動処理するのか、絞り込むことができます。引数を省略した場合は、すべてのファイルが処理されます。以下に、典型的な指定例をいくつか挙げます:
.*\.html
すべての HTML ファイルを処理します。正規表現の規則にしたがって、拡張子の区切りを示すドット「.」は「\.」のようにエスケープする必要があります。
test\.html
source フォルダーにある「test.html」というファイルのみを処理します。他のフォルダーに「test.html」という同名のファイルがあったとしても、無視されます。
dir-10\\test\.html
dir-10 フォルダーにある「test.html」というファイルのみを処理します。パス区切り文字の「\」は、やはり「\\」のようにエスケープする必要があります。
--tag-validation=[abort|warn]
出力ファイル名
この設定は、バッチモードでタグ検証を可能にします。「abort
」を指定した場合は、不正なタグを見つけた時点で、タグ検証を中止します。「warn
」を指定した場合は、すべての分節についてタグ検証を実施し、不正なタグについては警告を出力します。
--no-team
チーム作業用のプロジェクトに関連する引数です。この引数を指定すると、チームプロジェクトを開いても同期しません。
--disable-project-locking
Windows において、OmegaT の複数のインスタンスが同じプロジェクトを開けるようになります。Windows 上では、OmegaT がプロジェクトを開くと、既定で omegat.project
ファイルをロックします。そのため、OmegaT の別のインスタンスが使用中のプロジェクトを開こうとすると、エラーメッセージが表示されます。この引数を指定すると、ロックしません。
追加のコンソールモードのオプションとして、--quiet
があります。このオプションを指定すると、画面出力が極力抑えられます。通常ステータスバーに表示されるようなメッセージは、表示されなくなります。
使い方: java -jar OmegaT.jar /path/to/project --mode=console-translate --quiet
もう1つ別の追加のコンソールモードのオプションとして、--tag-validation=[abort|warn]
があります。このオプションを指定すると、翻訳や整列の処理時にタグ検証を行います。オプション値「abort
」を指定した場合は、タグのエラーがあった場合はエラーを出力して処理を中止します。オプション値「warn
」を指定した場合は、タグのエラーがあった場合はエラーを出力して処理を継続します。
使い方: java -jar OmegaT.jar /path/to/project --mode=console-translate --tag-validation=abort
OmegaT を独自にビルドするためには、ant プログラム(http://ant.apache.org/bindownload.cgi)も必要になります。OmegaT_3.n.n_Source.zip ファイルを展開し、OmegaT_3.n.n_Source フォルダーに移動するか、あるいは SVN リポジトリからソースコードをチェックアウトし、omegat フォルダー(チェックアウト時に名前を変えた場合は何であれそのフォルダー)に移動してください。build.xml ファイルがそのフォルダーに存在することを確認してください。それから、以下のコマンドを入力してください:
$ ant jar release
これにより、dist フォルダーに OmegaT の配布版が生成され、OmegaT の実行に必要なすべてのファイルが揃います。